「しゃくし菜」S‐GAP実践圃場評価書交付式

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埼玉県秩父農林振興センターは、平成29年3月27日、JAちちぶ営農経済部にて、秩父地域で初めてのS‐GAP実践圃場を認定するにあたり、農業者の適正農業に対する更なる意識の向上と、S‐GAP農場評価制度の普及推進のため、S‐GAP実践農場評価書交付式を開きました。

式には、認定を受けた生産者4人(新井さん、黒沢さん、黒田さん、鈴木さん)、センター職員やJAちちぶ役職員ら8人が出席しました。

センターの中畝所長は「GAPは世界標準となってきている。先駆けて、地域農家の模範となり、S‐GAP農場評価制度の普及にもつなげ、地域農業の発展に助力してほしい」などと激励しました。

JAの宮澤勝男組合長は「地域農産物の販路や農業の拡大などには、GAPへの挑戦が不可欠になってくる。秩父農林振興センターと協力し、普及推進をしていく。」などと取組への意気込みを語りました。

 

S‐GAPは、県が策定したGAPで、平成26年度から、S‐GAPの普及推進を図る「埼玉県農業生産安全確認運動」に取り組んでいます。農作業や経営管理に潜むリスクや課題を見つけ、農場の改善を進めることで、安全で効率的な生産環境が構築できます。販売先からも信頼され、持続的で安定した農業経営の実現が期待されます。

 

認定を受けた4人の生産者は、「しゃくし菜」(正式名称:雪白体菜)生産のS‐GAPに取り組んでいます。生産工程管理チェックリストが配られ、ほ場、作業、農薬、肥料、栽培管理、収穫、評価などのチェック項目に基づき生産します。JA職員やセンター職員が戸別訪問し、指導や生産者と共にチェックを行ないます。

 

しゃくし菜は、秩父地域の土や気象と相性が良く、古くから盛んに栽培されています。数ある特産物の中でも代表的なものの一つです。漬物は、県の「ふるさとの味認定」を受けています。JAでは、「ちちぶ菜漬」など、加工販売もしています。出荷用のしゃくし菜は、約10.5haの面積で栽培されています。

 

しゃくし菜

しゃくし菜