小鹿野地域の伝統行事「ボンゼンおくり」

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小鹿野町河原沢地域にて、平成29年3月12日、地域の伝統行事「ボンゼンおくり」が執り行われ、地域住人や観光客、カメラマンらで賑わいました。

 

同地域の滝の上不動尊の縁日で、毎年第2日曜日に開きます。昨年、婚礼や新築、叙勲などの祝い事があった家に大当たりとして、4寸角の長さ4mの檜材の先端に御幣(ごへい)を乗せ、5色(青・赤・紫・桃・黄)の長さ3mの布を取りつけた「ボンゼン」を贈ります。JAちちぶ小鹿野支店や地元企業なども地域貢献の一環として協賛しています。

 

行事では、来場者や氏子(うじこ)らには、甘酒や酒、豚汁、焼きそばなどが無料で振る舞われ、笑顔がこぼれました。

同地域10区の若い氏子らが、色鮮やかな「ボンゼン」を担ぎ、「ワッショイ、ワッショイ」と大きな掛け声を掛けながら送り込みます。今年は、昨年婚礼があった1軒(1組)の家に贈られました。

贈られた家では、氏子らに酒や茶などを振る舞い、家族や地域住人らと共に手締めを行い、祝福されました。

 

実行委員長の山口徳生さんは「過疎化が進み、伝統を守っていくのは大変だが、この行事のために戻ってきてくれる若い人がいるのは、うれしい。」などと笑顔で語りました。

 

ボンゼン

ボンゼン