抑制栽培の「秩父きゅうり」出荷最盛期に向けて規格統一へ

SONY DSC

JAちちぶ園芸部会は、平成29年9月4日、同JA小鹿野集出荷所にて「秩父きゅうり」の出荷最盛期を前に、抑制キュウリ規格講習会を開きました。

生産者や家族、JA職員ら40人が参加。抑制キュウリの出荷が始まり、品質や意識の向上、規格の統一を図りました。

同部会の黒沢販売対策部長から、特Aから始まる等級6種の重量や長さ、色、曲がりなど、実物を用いて説明がありました。

黒沢販売対策部長は「市場から高い評価を得ている理由の一つは、規格の統一がされているからだ。等級の判断に迷ったときは、下の等級にしてほしい。それにより、等級全体の品質が向上する。選果選別をしっかりし、規格の統一を図ってほしい。」などと部会員らに促しました。

今年度は、半促成栽培の「秩父きゅうり」の出荷量は、7月下旬からの長雨よる日照不足の影響から、昨年に比べ遅く減っています。9月下旬から出荷最盛期を迎える見込みです。

黒澤副部会長は「例年に比べて成育が遅れ、出荷量が減っている。目立った病気もなく、8月下旬から天候も回復してきたので、栽培管理も落ち着いてきている。これから出荷量も伸びていく。」などと期待しました。

 

同部会の主力農産物は、キュウリ、ナス、インゲンで、それぞれ現地検討会や共進会など栽培指導を担当する指導部、市場との交渉や規格の統一化などを担当する販売対策部があり、生産から流通まで部会が行います。主力の一つのキュウリは、「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目となっています。8月上旬まで収穫する半促成栽培と12月上旬まで収穫する抑制栽培の二期作で栽培し、有機質肥料の施肥などを義務付けています。毎年土壌診断を行って施肥設計し、良食味を追及します。

 

規格の統一へ

規格の統一へ