花桃の出荷に向けて規格の統一

SONY DSC

JAちちぶ花卉生産部会は、平成29年1月23日、小鹿野町役場両神庁舎内の両神振興会館中会議室にて、「花桃共同出荷目揃会」を開きました。

生産者やJA職員、市場関係者など9人が出席し、3月3日の桃の節句にあわせた、花桃の出荷最盛期を前に、荷造りなどの規格統一を図り、良品質安定出荷を目指します。

根岸部会長は「今年の冬は気温が低く心配をしたが、例年通りに生育し、良い花桃ができている。出荷に向けて、良質な花卉を生産し、数多く出荷して欲しい」などと話しました。

荷造り講習前に平成28年度の販売体制や計画、花桃出荷規格、促成要領について説明を受けて、話し合いました。

鮮度保持剤の「美咲ファーム」100倍液を促成前の水揚げから使用するなど品質管理を徹底します。

埼玉花桃生産出荷協議会発表の花桃咲前基準表を参考に、出荷日に合わせ、咲前の適期にします。

出荷前には、最低1日(一昼夜)花の変色を防ぐため、慣らし時間を置きます。

荷造りには、膨らまないよう2~3ヶ所縛りを基本とします。

花桃の荷造り規格は、主に「L」、「M‐1」、「F(ファミリー)」の3種です。L規格は、1束5本以上で160グラム以上を50束。M‐1規格は、1束3本以上で100グラム以上を80束。F規格は、1束2本以上で80グラム以上を100束。それぞれ長さを80cmに揃え、1箱8kg以上とします。

 

市場からの注文取りまとめ以降、2月上旬に出荷配分を決定し、2月中旬から下旬まで出荷します。JAちちぶ管内では約240箱の出荷を予定します。

 

花桃の荷造り講習では、各生産者が持ち寄った花桃を使い、市場関係者や根岸部会長らが、生産者と細かく相談し規格の確認をしました。

 

株式会社大田花きの小野さんは、「品物をきちんと吟味して出荷してほしい。生産者の高齢化の影響もあり、各生産地での出荷量が減っている。需要はあるので、1箱でも多く出荷して欲しい」などと話しました。

 

同地域では鳥獣害による被害もあり、部会員からは「今年は少ないが、鹿による樹皮の食害に悩む。黒くなってしまい出荷出来ない」などの声が上がり、花卉生産においても鳥獣害対策の必要性が高くなっています。

 

重さを確認する部会員ら

重さを確認する部会員ら

 

花桃縛り

花桃縛り

 

良質な花桃

良質な花桃(白い粒が花)