水稲講習会/水稲の高温障害への呼び掛けも

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JAちちぶは、平成29年6月30日、秩父市、みどりヶ丘工業団地地区センター内会議室にて、水稲栽培講習会を開き、生産者やJA職員、県秩父農林振興センター職員ら36人が出席しました。今年度の水稲の中間栽培管理に向けて、生産者らは、真剣に講習を受けて研鑽を積みました。

 

センターの野崎技術普及担当部長から配布した資料を基に、早植(はやうえ)栽培や普通栽培への基肥や穂肥(ほごえ)の施肥量や時期の目安。稿葉枯病や穂いもち、昨年みられた、稲こうじ病など病害虫についての防除。中干しの効果や実施時期についての説明がありました。

JA営農経済部の清川さんからは、地域で栽培される主な米の品種に対して、穂肥に適した資材の紹介。病害虫への防除や適性薬剤について説明がありました。

これから気温が上がり、高温による影響として、土壌が還元状態となり、根腐れや不稔、乳白米や胴割れ米などの発生が懸念されます。対策として、出穂前30~50日にケイ酸カリ等の中間追肥をし、根の活性化を図ります。35℃以上の日が予想される場合には、かけ流し(可能な地域)や夜間かん水などを行うなどと呼び掛けました。

生産者からは、「とても参考になった。基本にかえり、今日学んだことを活かして良質な米の栽培を目指す」などの声がありました。

 

秩父地域で主に栽培されている品種は、彩のきずなやキヌヒカリです。地域の気候は、昼夜の寒暖差が高く、甘味のあるおいしい米が栽培されます。

 

秩父の美味しいお米

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