秩父ぶどう農園開園式 今年も高品質

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秩父ぶどう組合連絡協議会は、8月8日、秩父市黒谷の「和銅ぶどう園」にて、秩父観光ぶどう園の開園式を行いました。
今年度から秩父地域の7組合(武甲観光ぶどう組合・横瀬観光ぶどう組合・芦ヶ久保観光果樹組合・荒川観光ぶどう組合・秩父ぶどう皆野観光組合・長瀞観光ぶどう組合・吉田釜の上ぶどう生産組合)が合同で開催しました。
同協議会は、秩父地域54農園から組織され、8日以降、随時各農園が本格開園します。
新井範会長は、「今年は、7月の日照不足や猛暑で一部障害も出たが、成長期の5月~6月に好天が続き、品質はとても良い。ここにきて天気も回復し、良いスタートがきれた」と話しました。
式典後には、同農園で地域の子どもらが笑顔でブドウの収穫を楽しみました。
同園の櫻井俊輔さんは「山ルビーに関しては、少し早目に仕上がっている。全体的に、例年通りとてもいいできとなっているので、たくさんの人に秩父の美味しいブドウを味わってもらいたい」と話しました。
秩父地域は、県西部の中山間地域に位置し、各地区によって標高差があります。このため、同一品種であっても生育状況が異なり、収穫期間に幅を持たせることができるので、観光農業地域にとって好条件です。昼夜の寒暖差も大きく、ブドウに甘味ものります。
栽培品種数は50種を超えます。ブドウの直売の他、ぶどう狩りも楽しめる農園も多くあります。主力は、8月上旬の「ヒムロッド・シードレス」から始まります。8月中下旬から巨峰系品種や秩父限定品種の「ちちぶ山ルビー」。9月中旬には「シャインマスカット」などが楽しめます。
「ちちぶ山ルビー」は、皮ごと食べられ、長円で細長くきれいな鮮紅色(ルビー色)の果実が特徴です。既に県内外から予約が入るほど好評です。
ぶどう狩りは10月下旬まで楽しめ、販売は遅い農園で11月上旬までされます。
観光ぶどう農園の詳しい問い合せ先は、秩父観光農林業協会(事務局=JAちちぶ)電話0494(23)3557まで。