埼玉県産ブランド「秩父きゅうり」規格の統一を徹底

SONY DSC

JAちちぶ園芸部会は、平成30年4月6日、小鹿野町、JA小鹿野集出荷所にて、部会の「秩父きゅうり」出荷者を対象に、半促成胡瓜規格講習会を開きました。出荷最盛期を前に、意識や品質の向上、規格の統一を図りました。

生産者やJA職員、東京都中央卸売市場関係者ら45人が参加し、実物のキュウリを手に取り、情報の共有をしました。

新井部会長は「今年度一回目の規格講習会なので、しっかりと規格の確認をしてほしい。規格の統一をし、良い秩父きゅうりをたくさん出荷して有利販売につなげたい。」と激励しました。

東京豊島青果株式会社の日野原執行役員統括部長は「今年は、3月になって好天が続き、関東地域のキュウリが例年よりやや多く出荷されている。これから暑くなってくるとキュウリの需要も高まる。焼け果のキュウリは秩父きゅうり全体の質を落としてしまうので、必ず除いてほしい。秩父きゅうりはブランドにもなっていて、客もしっかりついている。肥培管理をしっかりして、長い期間多くのキュウリを出荷して、所得の増大に繋げてもらいたい」と期待します。

 

講習会では、昨年度撮影した、秩父きゅうりの基本規格資料写真を配布し、部会の黒沢販売対策部長から、特Aから始まる等級6種の重量や長さ、色、曲がりなど、実物を用いて丁寧に説明されました。

黒沢さんは「天候に恵まれ、順調に出荷量が伸びてきている。市場とも話し合い、JAに撮影してもらった写真を目安に規格の統一を徹底してほしい。わからないことは、部会の仲間と相談して、規格の統一と品質の向上に努めてもらいたい」と呼び掛けました。

 

同部会の主力農産物の一つであるキュウリは、「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目となっています。8月上旬まで収穫する半促成栽培と12月上旬まで収穫する抑制栽培の二期作で栽培します。有機質肥料の施肥などを義務付け、毎年土壌診断を行って施肥設計し、良食味を追及します。

今年度は、2月まで寒さや乾燥が続いたものの、3月から天候にも恵まれ、順調に生育し、出荷量も増えています。

 

SONY DSC

出荷規格の確認をする部会員ら

出荷規格の確認をする部会員ら