抑制隠元立毛共進会 優等賞に両神の黒沢さん

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JAちちぶ園芸部会は、平成29年9月13日、「平成29年度抑制隠元立毛共進会」を開き、秩父地域で選抜した7軒の「秩父いんげん」生産者の圃場を審査しました。厳正な審査の結果、最高順位の優等賞には小鹿野町両神の黒沢さんが輝きました。

 

同部会員や同部会インゲン指導部役員、県秩父農林振興センター職員、同JA職員ら8人が各圃場を巡回し、病害虫や生育、管理の状況、収量見込みなど総合的に審査しました。

新井部会長は「部会員同士のインゲンの栽培技術の共有をし、お互いの意識向上に繋げてほしい。良いものを多く出荷して収入の増大を図ってほしい」などと話しました。

 

各圃場では、水はけを考慮した作付けの向き。敷きワラや木チップ、防草シートなどの農業資材による、土壌の改善。適切な農薬を適期に散布し、病虫害の防除を徹底することにより、生産量が大きく変わっています。

審査後、同センターの松葉口さんから「各圃場とも管理がしっかりされて、良いインゲンができている。栽培技術の差もあるので、部会員同士の技術の共有やJAとセンターでの指導をして、高水準での技術の平均化が必要だ」などと講評と課題があげられました。

同JA営農経済部の清川さんは「株元の適葉をしっかりして、風通しを良くすることにより病害虫の防除に繋がる。樹勢が弱いと長く良い農産物は収穫できないので、適葉や追肥などの適切な管理を徹底してほしい」とこれからの管理について話しました。

 

今年度の「秩父いんげん」の出荷量は、7月下旬からの長雨の影響を受け、例年より減ったものの、9月から好天が続き出荷量も増えてきています。

同部会の主力農産物の一つであるインゲンは、「春まき」と「抑制」の二期作で行われます。6月から始まり、霜の降りる11月中旬まで栽培、出荷します。厳格な規格の統一と生産履歴記帳、良品質栽培などが「秩父いんげん」として、市場からの信頼と評価を上げています。

 

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インゲンの圃場

インゲンの圃場

 

良質な秩父いんげん

良質な秩父いんげん

 

インゲンの花

インゲンの花

 

受粉をするクマンバチ

受粉をするクマンバチ