「ちちぶ山ルビー」品評会

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秩父ぶどう組合連絡協議会は、8月23日、埼玉県秩父農林振興センターで「第4回ちちぶ山ルビー品評会」を開きました。「ちちぶ山ルビー」は秩父地域でのみ栽培される限定品種です。各農家が栽培した17農園17点の「ちちぶ山ルビー」が出揃い、同センターや県農業技術センターの果樹専門家ら7名が糖度、外観、食感などを基準に審査しました。最高順位の埼玉県知事賞には、内田善之さん(秩父市)の「ちちぶ山ルビー」が輝きました。
審査員の県農業技術研究センター農業革新支援担当の遠藤紀浩部長は「今年は天候不順の年で管理に苦労していると思う。そのなかでも多くの良いちちぶ山ルビーが出品されている。形や色、食味などの山ルビーらしさを中心に審査した」と講評しました。
ちちぶ山ルビーは、地域の特産品の一つにしようと同協議会やJAちちぶ、秩父市が一体となり取り組んできました。現在では県内外から予約が入るほど人気です。果実は皮ごと食べられ、平均糖度が17度以上あり、指先のような楕円で細長く、きれいな鮮紅色(ルビー色)が特徴です。栽培には高い技術と細かな管理が求められます。栽培は同協議会員のみができ、今年度は54農園のうち34農園が販売します。
同協議会の新井範会長は「ちちぶ山ルビーは種が無く、皮ごと食べられるため、小さな子供や若い世代からも人気がある。山ルビーを目的に秩父に足を運んでもらえれば、将来にわたって観光産業の発展へとつながる。今年も品質はとても良く、これから糖度と着色が仕上がっていくので、おいしい山ルビーを秩父にきて多くの人に味わってほしい。」と期待します。
その他の褒賞は以下のとおりです。秩父農林振興センター所長賞に田嶋巻雄さん(長瀞町)。秩父市長賞に福島忠男さん(長瀞町)。秩父郡町村会長賞に青木信之さん(皆野町)。秩父観光農林業協会長賞に福島邦征さん(長瀞町)。ちちぶ農業協同組合長賞に武内晃さん(皆野町)。奨励賞に高田富康さん(長瀞町)。
(ちちぶ山ルビーお問い合わせ先:秩父観光農林業協会(事務局:JAちちぶ)TEL0494-23-3557)

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埼玉県知事賞に輝いた内田善之さんのちちぶ山ルビー