バレンタインにイチゴはいかが

SONY DSC

秩父市下吉田の「いちごの森 あかずきん」では、2月14日のバレンタインデーに向けて、イベント仕様の特別なイチゴを栽培し、販売します。

園主の宇津木さん(34)は、チョコなどの甘いものが苦手だが、野菜や果物の甘さは好きな人も多い。このことからバレンタインデー仕様の特別な秩父イチゴの栽培に取り組みました。イベントに合わせ苗を厳選し、イチゴに栄養が集まるように、花を多く摘み、甘く栄養価の高い特別なイチゴを作ります。購入者の予算や要望にも連絡を受けて対応もします。

購入者に喜ばれるよう、ニーズに合わせて容器や包装に工夫をします。主な出荷先は、JAちちぶの各農産物直売所や同地域の道の駅、西武秩父駅などです。

バレンタインデー以外にもシーズン中であれば、誕生日などの各イベント仕様のイチゴ生産にも応じます。

今期は、例年より地域の気温が低くなりました。施設の燃料代が多くかかりますが、寒暖差が高く、イチゴに甘味がのっています。各生産者の栽培管理徹底により、収量も安定しています。

 

宇津木さんは、県農業大学校を卒業。平成23年から県で取り組んでいる「明日の農業担い手育成塾推進事業」の「秩父市吉田農業担い手塾」の2期生として、毛呂山町から同地域へ、新規就農者の研修生となりました。地域指導農家の大規模生産者から栽培方法やハウス管理など、全般の指導を受けました。高齢で規模を縮小する同地域の農家から、使わなくなった大型ハウスを借り受け、平成24年に同園を開園しました。

今年度は栽培面積を拡大し、約15aの圃場でイチゴを栽培しています。主な品種は「やよいひめ」を栽培。昨年から「かおり野」、今年は、「あまりん」や「紅ほっぺ」の栽培を試みます。みやげ専門として、直売所や道の駅などに出荷し、相談により配送も受付けます。甘くて美味しいと好評で、リピーターも増えています。

平成26年に同塾を卒業。農業に取り組んで8年目になりますが、正式に農家となり、現在4年目です。JAちちぶいちご部会に所属し、今期から副部会長も務め、地域農業の活性化にも尽力します。現在は、若い地元住人を2人雇い、農業の魅力を伝えます。

県が認定している環境に優しい農業者であるエコファーマーにも認定され、農林水産省がガイドラインで定めた、厳しい条件をクリアし、平成27年11月に「特別栽培農産物」にも認定されています。

宇津木さんは「今年は寒く燃料費がかかるが、寒暖差が高く甘味のある美味しいイチゴができている。動ける時には、積極的に地域のイベントにも参加し、秩父のイチゴの魅力を多くの人に伝えていきたい。」などと話しました。

 

地域のイチゴは、直売所や道の駅、各農園での販売が多くなります。販売するイチゴは、根元まで赤くなってから出荷するため、とても甘く好評です。

 

特別な秩父いちご

特別な秩父いちご

 

あまりん

あまりん