今年度初 白繭出荷

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JAちちぶ養蚕部会は、6月21日、秩父西支店敷地内の出荷所で、今年度初となる春蚕期(しゅんさんき)の白繭の選繭(せんけん)と出荷作業をしました。

繭は、県農林総合研究センター秩父試験地内の稚蚕飼育場にて、2齢まで育てた蚕を各農家へ配蚕し、育てたものです。

作業には、部会員やJA職員、県秩父農林振興センター職員、NOSAI埼玉職員らが参加しました。春蚕期は例年県産ブランドで秩父限定品種の「いろどり」繭中心の出荷だったが、今年度は白繭の出荷をしました。

当日は5軒の農家が出荷しました。集められた繭は、全て製糸業者へ出荷されます。

今年は4月下旬と5月上旬の凍霜害の影響で、桑の発育が悪く、蚕の生育が心配されていましたが、上蔟(じょうぞく)後は天候にも恵まれ、良質な繭が多く出荷されました。

瀬能紀夫部会長は「繭を選繭台にのせた時にカラカラと乾いた音がするのは上質の繭が出来た証拠。生産者がしっかりと管理してくれたおかげ。」と喜び、「生産者が高齢となってきているが、健康を維持しながら、今後も力を合わせ、秩父の養蚕の伝統を守っていきたい」と話しました。

秩父地域では、古くから養蚕が盛んです。現在も地域の重要な作目として位置付けられる伝統産業の一つです。

同部会では今年度、「白繭」を春蚕期・夏蚕期・晩秋蚕期・晩々秋蚕期の4回の出荷を予定しています。

 

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