平成29年度埼玉県特産物共進会表彰式

SONY DSC

埼玉県西北部特産協会(靑葉正明会長)は、平成30年2月21日、県秩父農林振興センターにて、平成29年度埼玉県特産物共進会表彰式(こんにゃくの部・製茶の部・茶園の部)を開き、生産者や関係者ら25人が出席しました。

29年度内に審査した「こんにゃくの部」、「製茶の部」、「茶園の部」の受賞者を発表し、表彰しました。

最高順位の県知事賞には、秩父市の冨田さん(こんにゃくの部)、横瀬町の浅見さん(製茶の部)、浅見さん(茶園の部)が輝きました。

県西北部地域は、山沿い地帯の立地条件を活かし、「こんにゃく」「茶」などの特産作物の振興に取り組みます。

 

「こんにゃくの部」は、昨年9月25日に立毛審査、10月18日に生産物審査を行い、畑の管理状況やこんにゃく玉の収量など総合的に審査しました。

審査員長を務めた、センターの関口農業支援部長は「5月6月の少雨や乾燥により、植付けや展葉が遅れた。7月から8月にかけて長雨と曇天が続き、8月末には台風が発生するなど、薬剤散布のタイミングが難しい状況が続いた。入賞した圃場では、昨年の悪条件下において、培った技術や努力により、病害虫の発生もほとんどなく、生育や肥大は良好だった。」と審査を振り返りました。

出品圃場の10aあたりの最大収量は前年比、1年生約100・4%、2年生約114.4%、3年生約88.2%です。

 

製茶の部」は、7月19日に香気や味などを審査。「茶園の部」は、12月19日に管理や生育状況などを総合的に審査しました。

審査員長を務めた、県茶業研究所の横塚所長は、「出品された製茶の上位は、外観は煎茶らしい鮮緑で細くよれ、水色は濃度感のある黄緑色。若い芽の香りとうま味を有していた。昨年の異常気象の状況下の中、病害虫の発生が懸念されたが、良好に保たれた茶園が多かった。地域に伝承されてきたお茶づくりや茶園と相まった美しい景観を守ってほしい」と講評しました。