抑制栽培の秩父きゅうり出荷にむけて

抑制栽培の管理状況を確認する部会員ら HP

JAちちぶ園芸部会は、平成30年9月11日、抑制栽培の「秩父きゅうり」出荷に向けて、若手生産者の圃場を中心に巡回指導を行いました。

新井部会長は、「今年は天候が荒れていて、各生産者とも管理に苦労している。各圃場を確認して、率直な意見をして技術の共有をし、今後の栽培に活かしてほしい」と激励しました。

同部会指導部員や秩父農林振興センター職員、JA職員、種苗会社ら12人とともに6ヶ所を巡回し、キュウリの生育状況の確認や病害虫の早期発見や防除。農薬の散布や薬液調整などを改めて確認と指導をしました。

各圃場では、若干、初期の病害はあったものの、早期防除をし、全体的に管理の徹底がされ、生育状況は良好です。これから急な天候の変化による葉焼けや湿害による、うどん粉病や褐斑病などの病害虫に対して、早期発見や防除が大切です。

午後には、JA小鹿野集出荷所にて、巡回した圃場の状況を基に講習会を開き、部会員約40人が参加しました。

センターの松葉口さんからは、収穫が本格的になるまでの作業として、除草の徹底。初期防除が大切なコナジラミやアザミウマ対策、褐斑病対策などについて説明がありました。また、湿度管理の徹底による収量増大について説明しました。

松葉口さんは「久しぶりの暑い夏で、これからは台風が心配だ。水が流入しているハウスがあれば、病気の原因になるため早期に対策をしてほしい。着果過多は禁物で、樹を疲れさせないことが長期収量増大に繋がる」と促しました。

 

同部会の主要農産物の一つであるキュウリは、「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目となっています。3月から7月まで収穫する半促成栽培。8月から12月上旬まで収穫する抑制栽培の二期作で栽培し、東京市場へ出荷します。

味や歯応えが良く、規格の統一性が高いことなどから市場でも高く評価されています。

 

抑制栽培の管理状況を確認する部会員らHP