第21回りんご果実共進会 県知事賞に金室さん!

リンゴ(ふじ)の計測をする審査員 タテHP

JAちちぶりんご部会は、平成30年11月7日、秩父農林振興センター3階にて、「第21回りんご果実共進会」を開きました。

秩父地域の5農園が5点のリンゴ(品種:ふじ)を出品し、最高順位の県知事賞には、皆野町の金室さんが輝きました。

金室さんは「1年の管理が報われ、とてもうれしい。今年は8月の猛暑や9月の曇天とリンゴにとって厳しい気象条件だった。病虫害の発生に気をつけて管理し、昨年よりおいしいリンゴに仕上がった。」と受賞を喜びました。

 

同共進会は、地域の観光果樹として、リンゴの生産技術の水準を高め、品質の向上を図り、観光リンゴの高揚、発展に資することを目的とします。

振興センターや県農業技術研究センター、秩父観光農林業協会、JA職員ら6人が審査しました。大きさや形状、着色、糖度、食味、病害虫、果実障害などの審査基準に従い、観察や実測、試食によって採点。総合得点により順位を決めました。

研究センターの遠藤農業革新支援担当部長は「どのリンゴもとても良いできだ。僅差ではあるが、色や形状の外観、ふじ特有の甘味と酸味の味のバランスの良いものを選んだ。これからも良質なリンゴを栽培してほしい」と講評しました。

 

同地域は、標高が高く、昼夜の寒暖差が高いため、甘味のあるおいしいリンゴが栽培されます。観光果樹として、わい化(樹の高さが低い)で栽培し、10月から11月末までが旬です。

今年度は、例年に比べ、リンゴの生育は1週間から10日早いです。異常気象の影響から収量はやや減ったものの、品質は良い出来になっています。自然に恵まれた環境で、温泉や札所(ふだしょ)などの観光資源も多く、観光農園に適しています。販路は主に各農園でのリンゴ狩りや直売、リンゴのオーナー制の導入、JA各農産物直売所への出荷などです。旬をむかえた11月には、紅葉や新そばも楽しめます。

同部会は、部会員11人でリンゴの栽培をします。毎年、栽培講習会や品評会などを開き、栽培技術の水準を高め、品質の向上を図るっています。

 

 

秩父産リンゴの審査

秩父産リンゴの審査

 

褒章は以下のとおりです。

県知事賞に皆野町の金室さん

埼玉県知事賞

 

秩父農林振興センター所長賞に秩父市荒川の井上さん

所長賞

 

秩父観光農林業協会長賞に秩父市荒川の新井さん

観光農林賞

 

ちちぶ農業協同組合長賞に秩父市荒川の長谷川さん

組合長賞