新たな特産農産物目指し、幻のイモを試験栽培

栽培状況の確認をするJAやセンター職員HP

JAちちぶと秩父農林振興センターは、自己改革の一環から秩父地域での新たな特産農産物の生産を目指し、地域農家と協力をして「中津川いも」の試験栽培をします。

平成30年5月14日、地域内の各農家で3月下旬に植え付けた圃場をJAやセンター職員4人が巡回し、生育状況の確認や指導をしました。

各圃場とも病虫害の影響も少なく、順調に生育しています。来月中下旬に収穫する予定です。

中津川いもは、小ぶりなイモで、皮がパリッとし、皮ごと食べられます。食感は歯ごたえがあり、煮物や蒸かしても崩れず、カレーにもそのまま入れられます。いも田楽にしてもとても美味しいです。

秩父市中津川地域を中心に、標高400~500m以上での栽培が望ましいとされています。標高の低い地域で栽培すると大きくなってしまい、皮ごと食べられません。適正地域の人口の減少や高齢化が進み栽培者も減ったため、市場にはほとんど出まわらず、幻のいもともされています。

JAの清川さんは、標高の低い地域での栽培体系を検討し、試験栽培した結果、栽培に成功。栽培管理や施肥などをまとめ、センターとともに地域農家に指導をして、地域全体での試験栽培をします。

地域全体で栽培することで、種の保存と地域の特色ある農産物の生産や販売を目指します。

近年には、JAちちぶ各農産物直売所に多く出荷される予定です。

 

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