新たな「農」への挑戦

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小鹿野町の大久保さんは、アスパラガス(品種:ウエルカム)の出荷に向け、栽培に励んでいます。

大久保さんは、40年以上農業に携わり、JAちちぶ園芸部会に所属しています。昨年の春まで県産ブランド推進品目となっている「秩父きゅうり」の栽培・出荷をしていました。腰痛を抱え、思うように栽培が出来ないことから、栽培を断念しました。

平成26年2月の大雪により、ハウスが倒壊。5年以上栽培することなどを条件に、行政から再建の助成金を受けました。ハウスでの栽培を断念した場合には、助成金を返還しなくてはなりません。

同町産業振興課の吉野富夫さんに相談し、県秩父農林振興センターの松葉口修さんからアスパラガスの栽培を勧められました。アスパラガスの栽培は、身体への負担も少なく、販売単価も良いため、高齢生産者などにも栽培が適しています。秩父地域は、気温の寒暖差が大きく、良質なアスパラガスの栽培が期待できます。

大久保さんは、現在、4棟のハウス(約300坪)にて、栽培をしています。来年の春頃から本格的に東京市場や直売所などへ出荷する予定です。

秩父地域のアスパラガス生産者は少なく、市場への出荷はほとんどありません。

「秩父きゅうり」の栽培をしていたことから、ハウス内の土壌は良質です。ぼかし肥料や堆肥などの有機肥料を使い、安全で安心なアスパラガスの栽培を目指します。

大久保さんは「初めての栽培でわからないことが多い。良い品質のアスパラガスを栽培したい。うまくいけば、高齢者の栽培にも向いているので広めていきたい。」などと話しました。

 

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良質なアスパラガス

       良質なアスパラガス