秩父産ナスの現地検討会

ナスの生育状況を確認する部会員HP

JAちちぶ園芸部会は、平成30年8月20日から23日までに3回、秩父地域の各地区にて、出荷最盛期にはいった秩父産ナスの現地検討会を開き、栽培管理状況の確認や栽培技術の共有を図りました。

同部会員や同JA職員、秩父農林振興センター職員らが各部会員の圃場を巡回。指導や栽培管理、出荷状況などの確認をしました。

 

巡回後には、各圃場の管理状況や病虫害の早期発見や防除、栽培管理についての確認や意見交換が行われました。

JA営農経済部の清川さんは、資料を基にこれからの管理要点を説明。7月からの高温と乾燥で、例年に比べ、株が疲れています。気温の低下にともない根の活力が低下し、着果による株への負担も大きくなります。樹勢回復の遅れにより、病害虫被害も増加、収量や品質の低下が懸念されます。

 

今後の管理や樹勢回復方法として、葉面散布を行い、複花は確実に取り除きます。追肥を10~14日間隔で行い、早めに収穫(若どり)します。病害虫の発生密度の低下や適度な灌水をします。

清川さんは「最盛期に多くなるチャノホコリダニやオオタバコガ、褐紋病などの早期発見と防除の徹底をしてほしい。」とも呼び掛けました。

 

今年度の出荷状況は、7月からの高温と雨量不足の影響から、出荷量が例年に比べて少ないが、部会員の管理の徹底により最小限に抑えられています。

 

販売対策副部長の薬澤さんは「7月からの酷暑や雨量不足、8月中旬の急激な気温低下などで、収量や品質を保つのは大変だ。9月からが勝負なので、部会員それぞれが講習会で学んだことを活かし、栽培管理の徹底をしてほしい」と話しました。

 

同部会の主力農産物の一つであるナスは、平成20年よりJA全農さいたまブランドの「菜色美人(さいしょくびじん)」として東京市場に出荷し、品質の高さや規格の統一性が好評です。毎年、植付け時期の植付け講習会、出荷初期や中間に出荷規格講習会や現地検討会、共進会などを開き、生産者全体の底上げを図っています。

 

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各圃場を巡回

各圃場を巡回

 

良質なナスの圃場

良質なナスの圃場

 

良質な秩父産ナス

良質な秩父産ナス

 

今年はソルゴーにスズメバチが多く来集しています

今年はソルゴーにスズメバチが多く来集しています